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台風19号当日につながらなかった自治体サイトをTwitterで検索してみた

2019年10月12日~13日にかけ関東甲信越、東北を中心に被害を及ぼした台風19号ですが、接近、あるいは上陸後に、複数の自治体Webサイトでつながりづらい、接続できないといった障害が生じていました。ここでは手元で確認した情報をまとめます。

以下の情報はあくまでもTwitterの投稿の集計などを行ったもので、当時の状況と異なる可能性が大いにあります。今回の調査は精度が低く、特定の自治体への批判を目的としたものでもないため、投稿を確認した自治体名はここでは挙げません。

Twitter上の投稿

以下の条件でTwitterの検索を行った。

対象期間 2019年10月12日~10月13日
検索ワード 自治体名 AND つながらない
対象自治体 特別警報が発令された13都県+千葉県、およびその市区町村

検索した結果は以下の通り。

特別警報発令の都県 検索結果
岩手県 確認できず
宮城県 2自治体で確認
福島県 1自治体で確認
茨城県 2自治体で確認
栃木県 1自治体で確認
群馬県 1自治体で確認
埼玉県 7自治体で確認
東京都 23自治体で確認
神奈川県 1自治体で確認
新潟県 1自治体で確認
山梨県 1自治体で確認
長野県 6自治体で確認
静岡県 確認できず
(参考)千葉県 4自治体で確認
  • Twitterでは自治体名を挙げた投稿は合計して50件を確認した。
  • 東京都下の自治体が半分近くを占める結果となった。23区に絞ると14区で確認。当時半数以上の区のサイトで情報参照するにあたり支障が生じていた可能性がある。
  • 市区町村で見ると今回の台風で特別警報が発令された自治体約400件の内、検索で確認した自治体は23件だった。

「つながらない」とする対象は大別して以下の2つであった。

  • 自治体の本サイト(避難先、ハザードマップ等)
  • 自治体管轄の河川情報提供サイト(カメラ映像の配信等)

つながらない自治体のSNS運用

検索で関連投稿を確認した自治体の内、Twitter、Facebookの運用が行われているか確認した。

  • 情報の内容、質に差はあれどほぼすべての自治体で台風に関連する情報をSNSでも投稿していた。
  • SNSでWebサイトの閲覧に支障が生じていることを伝える自治体は3件のみであった。
  • 「自治体名+Twitter」で検索すれば最初に表示されるリンクが大抵は公式アカウントとなっていた。(ゆるキャラ名で作られたアカウントは掲載順位が少し下がっている場合があった。)
  • 広報アカウントだけでなく、危機管理専用のアカウントを設置している自治体も存在した。
  • 自サイトを参照させるのではなく、画像にして投稿している例も確認した。
  • 避難先の位置情報はGoogle Mapにプロットして投稿している例を確認した。
  • 表示に支障がある場合はキャッシュサイトを参照するようリンクを掲載している例を確認した。
  • 防災無線で放送した内容と同じ内容をTwitterへ投稿している例を確認した。
  • 詳細参照先がリンクとなっており自治体サイトとなっているものもあったが、必要情報を画像にして投稿しているケースもあった。
  • Twitterではバッチのついていない公式アカウントも存在した。
  • 警報が出たと投稿した後に解除について投稿を行っていない例を確認した。

台風当日のある自治体サイトの状況

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自治体Aのダウンロードスピードの変化

  • 手元の環境で観測していた自治体サイトAのダウンロードスピードをグラフ化したもの。
  • 10月12日8時前から22時頃まで速度遅延とみられる症状が発生していた。

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自治体Bのダウンロードスピードの変化

  • 別の自治体サイトBでは12日に自治体Aと似た傾向が出ていた他、11日も遅延とみられる症状が出ていた。

更新履歴

  • 2019年10月15日 AM 新規作成