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マイナンバーカード偽造事案についてまとめてみた

2023年12月4日、マイナンバーカードの偽造などを行っていたとして有印公文書偽造と入管難民法違反の容疑で女が逮捕されました。ここでは関連する情報をまとめます。

初のマイナンバーカード偽造事案

  • 警視庁と兵庫県警など6の府県警によって有印公文書偽造と入管難民法違反の容疑で再逮捕されたのは中国籍の女。他者と共謀し2023年11月12日頃に自宅で在留カード13枚とベトナムやインドネシア国籍の外国人名義のマイナンバーカード9枚の偽造を行っていた疑い。*1 マイナンバーカードの偽造により摘発された事案は今回が初めて。女は「9月頃からマイナンバーカードの依頼が増えた」などと供述し容疑を認めている。
  • 知人の紹介を受け中国から届いたPC、プリンターを使用して2023年6月頃より女は1日20~60枚のカードの偽造を繰り返していたとみられている。*2 偽造に必要なデータ(顔写真、住所)はWeChatを通じて送られてきており、偽造に使用するものとみられるデータ約3000件(大半は在留カードのもの、マイナンバーカードは約70枚)が押収されたPCに保存されていた。また自宅からはマイナンバーカードの偽造に使用するものとみられるICチップ(偽物)が埋め込まれた白紙のプラスチックカード約750枚も発見された。*3 *4
  • 偽造されたカードは外国人の名前、日本の住所など印字されており、顔写真は男女4人のものを使いまわししていた。*5 女は偽造カードを国内の指定場所に郵送し、その報酬として約1万2千円~約1万6千円相当の電子マネーを日当(総額約200万円)として受け取っていたとされる。偽造カードは1枚あたり約1万円(1千円との報道もあり)で取引されており、3000万円以上を売り上げていたとみられている。*6 警視庁は女がマイナンバーカード750枚を含む約1万枚のカードの偽造に関与していた可能性があるとみている。*7

更新履歴

  • 2023年12月5日 AM 新規作成
  • 2023年12月5日 AM 追加の関連記事反映(報酬や売上総額等)