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Chromeは既定だとオンラインで証明書の失効確認していないので設定方法を調べてみた

OpenSSLの脆弱性(HeartBleed)を悪用することでサーバーのSSL証明書秘密鍵が盗まれる可能性があり、この件を受けて偽のWebサイトの設置が懸念されています。影響を受けたサービスは証明書の再発行・失効処理を行っており、netcraftも証明書の失効が大量に来ていると報告しています。

HeartBleedの影響を受けたとされるyahoo.comやdropbox脆弱性発覚後に証明書を再発行しています。

  • yahoo.com


証明書が失効されたWebサイトへアクセスするとどうなるか

では最近証明書が失効されたWebサイトに訪れるとどうなるでしょうか。
IEFirefox等は警告が表示されますが、Chrome初期設定でオンラインの証明書の失効確認が無効となっているため警告なく表示されてしまいました。

  • InternetExplorer


追記 2014.04.19

検証に使用したこのサイトのSSL証明書Googleから失効情報が既に配信されているようで、2014/04/14現在アクセスするとオンラインでの失効確認が無効化されていても、失効エラーが表示されます。

Chromeでオンラインの証明書失効確認を有効にする

これでは失効済みの証明書が悪用されたWebサイトへ訪問してもユーザーは判別できない可能性があるため、オンラインでの失効確認を有効にする必要があります。
Chromeは「サーバー証明書の取り消しを確認する」にチェックを入れることでオンラインでの失効確認が有効化されます。

  • (1) 設定を開き、「詳細設定を表示...」をクリックする


オンラインでの失効確認の有効後は警告が表示されるようになりました。

証明書失効確認のブラウザ別挙動

ブラウザ オンラインでの証明書失効の確認 失効後のアクセス
Internet Explorer 11 既定で有効 設定を変更しない限りアクセス不可
Firefox 28 既定で有効 設定を変更しない限りアクセス不可
Google Chrome33 既定で無効 一度失効確認した場合、設定を変更してもアクセス不可
Opera 20 既定で有効 設定変更不可?
Safari 既定で有効 ダイアログで「続ける」を押せばアクセス可能