2019年9月6日、トヨタ紡織はベルギーの子会社「TOYOTA BOSHOKU EUROPE N.V.」で虚偽の指示による資金流出の事案が発生したと発表しました。9月6日時点で手口など詳細情報は開示されていませんが、ここでは関連する情報をまとめます。
トヨタ紡織の発表
- 2019年9月6日 [PDF] 当社欧州子会社における資金流出事案について
資金流出の状況
トヨタ紡織が発表した概要は次の通り。
損失見込額 | 最大で約40億円(9月6日時点) |
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損失発生日 | 2019年8月14日 |
- TOYOTA BOSHOKU EUROPE N.V.は2020年3月期の売上を約400億円見込んでいる。
- 欧州・アフリカ地域を担当する地域統括会社。自動車シート開発、販売等を行っている。
- 主要取引先はトヨタ自動車、ドイツBMWなど。
資金流出の詳細は非開示
捜査上の機密保持を理由として詳細の開示は行われていない。
発表、報道されている情報からは以下経緯が説明されている。
- 悪意ある第三者による行為。(何らかの虚偽の指示が行われた)
- 社内調査により虚偽の指示による資金流出を把握。
- 事案には従業員の関与は確認されていない。*1
更新履歴
- 2019年9月7日 AM 新規作成
*1:トヨタ紡織、欧州で最大40億円流出 業績修正を検討,日本経済新聞,2019年9月6日