2019年8月29日午前よりWindows Updateに起因する輻輳により国内で通信障害が発生していると通信事業者が発表しています。ここでは関連する情報をまとめます。
通信障害が発生した事業者
Windows Updateに起因して通信障害が発生していると発表している事業者は以下の通り。(piyokango確認)
事業者名(障害報) | 影響範囲 | 障害発生時間 |
---|---|---|
NTTコミュニケーションズ 一部サービスにおける通信遅延の発生について(8月29日 12時30分現在) 一部サービスにおける通信遅延の発生について(8月29日 16時00分現在) 一部サービスにおける通信遅延の発生について(回復済み) (8月29日 19時00分現在) |
OCN Arcstar Universal One L2ベストエフォートアクセス Arcstar Universal One L3ベストエフォートアクセス |
2019年8月29日 8時30分頃~19時 (約10時間半) |
KDDI | ブロードバンドアクセス回線の一部利用者 | 2019年8月29日 9時頃~17時 (約8時間) |
NTT PCコミュニケーションズ | NTTPCコミュニケーションズ網内 | 2019年8月29日 8時頃~15時半 (約6時間半) |
- 全国のエリア、複数のサービスで輻輳による通信遅延が発生した。
- アクセスが集中したためか、OCNのサポートサイトも表示しづらい状況が発生した。
- 徐々に回復との報道があるが、16時時点で完全な復旧はしておらず、依然輻輳解消待ちの状況。
- OCN内では通信設備の故障は発生しておらず、 Microsoftに向けた通信トラフィックが増加している。
- OCN広報は取材に対して今回輻輳が起きた原因は調査中と回答。
Windows Updateに起因
- バージョン1903の配信が世界規模だったのか不明。但し、Windows 10 メッセージセンターでは次の内容(一部の1809利用者へ更新通知が送信された)が表示されていた。
"We've had reports on August 29th that some customers running Windows 10, version 1809 (the October 2018 Update) have received notification to install the latest feature update (version 1903) early. "https://t.co/qXohbgyn62
— piyokango (@piyokango) 2019年8月30日
- Twitterでは「windows 10 may 2019 update」の自動配信が引き金とする見方が大勢。1903の更新が始まったと報告する投稿も複数ある。
- 日経xTechでは更新モジュールのサイズが大きいため午前8時半頃の配信となり、組織の始業時間と重なったためではないかと推測。
- NTT東日本の設備故障について触れる投稿や記事があるが、29日に障害発生した対象地域が局所的(東京都、栃木県)のため今回の広域障害と直接の関係はないとみられる。
- これ以外に「iOS 12.4.1のアップデート」「ポケモンマスターズの配信開始」が影響しているのではないかとする投稿もあった。*1
更新履歴
- 2019年8月29日 PM 新規作成
- 2019年8月29日 PM 障害発生した事業者にNTTPCコミュニケーションズを追加(@tetteさんありがとうございます)
- 2019年8月29日 PM 障害復旧について反映
- 2019年9月2日 AM 「1903がDリリース見込みだった」との記述は誤りであったため削除。(更新前アーカイブ)Win10 メッセージセンターの表示を追記。
*1:iOS 12.4.1は27日頃に配信が開始されている。