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共同通信 PRワイヤーのマルウェア感染インシデントをまとめてみた。

2014年6月12日に共同通信PRワイヤーが発表した同社のマルウェア感染インシデントをまとめます。

(1) 被害状況

漏えいした可能性のある情報
  • 感染PCに格納されていた情報の一部(最大約3万件)が漏えいした可能性がある。
    • 約4000社の顧客、販売委託会社、報道関係者の担当者名、メールアドレスを含む個人情報
    • 営業用PCに約3万件が保存してあった。*2
    • 顧客情報が実際に流出したかについては調査中。*3
  • 9月11日の最終調査結果報告において、顧客情報が流出した可能性は「極めて低い」と発表した。

(2) 発端

  • 2014年6月9日に外部から指摘を受けたことによる。

(3) 原因

  • 感染原因、影響については調査中。
    • 最終調査結果でも感染原因については明らかにされなかった。

(4) 対応・対策

  • 当該インシデントについて顧客に説明し、謝罪。
  • 漏えいした可能性のある関係者へ不審なメールについて注意喚起。
  • 営業用PCからマルウェアを駆除。
  • 外部専門調査機関と共同で原因を調査。(7月17日時点で継続調査中)
  • 警視庁へ被害届提出

(5) インシデントタイムライン

日時 出来事
6月3日 共同通信PRワイヤーの営業用PCがマルウェアに感染。
6月5日 共同通信PRワイヤーの営業PCが複数の外部サーバーと通信を繰り返す。*4
6月9日 共同通信PRワイヤーが外部からマルウェア感染の可能性について指摘を受ける。
6月10日 共同通信PRワイヤーが調査を行い、マルウェア感染が判明。*5
6月12日 共同通信PRワイヤーがマルウェア感染について発表。
7月17日 共同通信PRワイヤーがマルウェア感染の調査状況についてまだ継続中であることを発表。
9月11日 共同通信PRワイヤーが最終調査結果を発表。

更新履歴

  • 2014/06/12 PM 新規作成
  • 2014/08/01 AM 続報を追加
  • 2014/09/11 PM 最終調査結果を追加