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平塚市元職員による個人情報持ち出しと選挙活動への利用疑惑についてまとめてみた

2019年8月8日、平塚市は当時市役所に勤めていた男性が退職時に市民等の個人情報を持ち出していたと発表しました。男性は2019年4月の平塚市議会地方選挙に立候補、当選しており、持ち出された情報が選挙活動に利用された疑いがもたれています。ここでは関連する情報をまとめます。

インシデントタイムライン

日時 出来事
2018年11月29日 男性(当時市役所職員)が市役所のPCから3万1429件の個人情報を持ち出そうとした。
2018年12月21日 男性が15年務めた平塚市役所を退職。
2018年12月22日(退職翌日) 男性が市役所のPCから248件の個人情報を持ち出した。
2019年4月 男性が平塚市議会選挙へ立候補。
同月 平塚市民へ男性の選挙支援のハガキが届く。
同月 匿名の平塚市民から市に対し情報漏えいの疑念について問合せ。
2019年4月21日 男性が4066票を獲得し平塚市議に初当選。
2019年8月8日 平塚市が男性による個人情報の持ち出しについて公表。
同日 個人情報を不正入手し選挙活動で利用した可能性があると男性(市議)が会見。

持ち出された疑いのある情報

  • 持ち出されたとみられるのはイベントの参加者名簿など。
  • 対象件数はスポーツ団体、市民個人の情報 約3万1600件。
日時 件数 持ち出しの有無(男性へ聴取結果)
2019年11月29日 31,429件 ファイルが多く全部保存できず初期化した。
2019年12月22日 248件 持ち出しを行った。
  • 氏名、住所、電話番号、銀行口座情報等が含まれる。
  • データはUSBメモリにコピー後に男性の私有タブレット端末等にコピーされたとみられる。

発端は応援ハガキ

  • 男性の選挙応援のハガキが届いたことが発端。
  • 匿名の市民から情報が洩れているのではという問い合わせにより平塚市が調査し発覚。
  • 持ち出されたとみられるデータの内、2人に対してハガキが届いていることを市側が確認。
  • 市の調査では男性が持ち出しを認めたデータ以外にも届いていた市民がいる。*1
  • 男性が使用していたPCから専用USBメモリに情報がコピーされた履歴が確認された。*2

持ち出した男性の見解

  • 市役所より持ち出したデータを選挙活動に使用した可能性があると認め謝罪。
    • 選挙活動には使っていない、退職挨拶が目的。
    • 量が多く、全てを持ち出すことはできなかった。持ち出せたのは200件あまり。
    • 選挙スタッフに渡した。もしかしたら使っているかもしれないが基本的には使っていない。
  • 選挙、政治運動が個人情報保護法の適用外という認識だった。
  • 男性は今後も議員活動を続ける意向。

平塚市の対応

  • 市個人情報保護条例違反の疑いがあり刑事告発を検討。
  • 担当は神奈川県警察 平塚署。

更新履歴

  • 2019年8月9日 AM 新規作成
  • 2019年8月9日 PM 毎日の報道情報を反映*3

*1:市議が個人情報不正に持ち出し選挙利用の疑い 神奈川 平塚,NHK,2019年8月8日

*2:個人情報を選挙利用か 元平塚市職員の市議、持ち出す,カナロコ,2019年8月8日

*3:市職員、3万人情報持ち出ししゅつば 選挙はがきに利用か,毎日新聞,2019年8月9日朝刊