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2017年10月、11月の国内レンタルサーバー事業者へのDoS攻撃についてまとめてみた

2017年10月半ばから断続的に国内の複数のレンタルサーバー事業者がDoS攻撃を受けており、サーバーに接続できないなどのサービス障害が発生しています。DoS攻撃による障害は11月も継続して報告されています。ここでは関連情報をまとめます。

DoS攻撃の被害を訴える記事多数

10月20日頃から11月以降もDoS攻撃を受けてブログにアクセスができなかった等と報告する記事を44件確認した。(piyokango調べ)

ブログで報告されている主なレンタルサーバー事業者は次の通り。

  • XSERVER
  • MixHost

同時期に次の事業者でDoS攻撃による障害報告も確認した。

レンタルサーバー事業者のDoS攻撃報告

先ほどの事業者で10月から11月にかけてDoS攻撃によるサービス障害の報告をまとめると次の通り。(11月11日時点)

参考までに1年を通して障害状況が確認できた事業者で2017年のDoS攻撃の報告件数を確認したところ次の通りとなった。

事業者 10月20日以降の報告件数 2017年に報告された件数
XSEVER 43件 68件
さくらインターネット 25件 51件
GMOクラウド 7件 10件
LOLIPOP! 3件 9件
StarServer 2件 10件

DoS攻撃は批判記事対策の一環ではないかとの推測がある

  • どのWebサイトが狙われたものかなど詳細を明らかにしているレンタルサーバー事業者は現在いない。
  • DoS攻撃とその対策に直接関連する情報は確認されていない。また同時期に発生している複数の攻撃に関連があるかどうかも不明である。
  • Googleの検索結果に表示されることを防ぐための対策としてDoS攻撃が行われているのではないかとTwitter掲示板上で推測されている

DoS攻撃を用いたGoogleの検索表示への対策は次の手順を踏むものとみられる。

  • (1) DoS攻撃により対象の記事が掲載されたWebサイトで接続障害を起こし、閲覧不可な状態にする。
  • (2) Google Search Consoleの「古いコンテンツの削除」を通じて該当の記事の削除をリクエストする。
  • (3) 閲覧不可な状態であることからGoogleのインデックスから(一時的に)削除される。
  • (4) 対象の記事がGoogleの検索結果に表示されなくなる。

この方法が用いられたとみられる報告が上がっている。

DoS攻撃の影響を訴えるブログ

piyokangoが確認したDoS攻撃やその影響を報告している記事は次の通り。

更新履歴

  • 2017年11月11日 AM 新規作成