2016年1月6日、日本規格協会は同協会を騙ったマルウェア付メールが確認されたとして注意喚起を行っています。ここでは関連情報をまとめます。
公式発表
- 2016年1月5日 [PDF] 弊会メールアドレスを利用した詐称メールについてのご注意
- 2016年1月6日 【注意】日本規格協会メールアドレスを詐称したウィルス付きメールについてのご注意
被害報告
- 2016年1月8日現在、piyokangoはこの事案に関係している、あるいはしていると推測される被害報告を確認していません。
標的型攻撃メールの詳細
日本規格協会はこのメールを「標的型攻撃メール」と表現しています。
このメールに使用されている文面は注意喚起で次のように記載されています。
ウィルス付きの添付ファイルを添えて当会維持会員への参加を促す内容になっているとのことです。
http://www.jsa.or.jp/info_detail/%E3%80%90%E6%B3%A8%E6%84%8F%E3%80%91%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%A6%8F%E6%A0%BC%E5%8D%94%E4%BC%9A%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%82%A2%E3%83%89%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%82%92%E8%A9%90%E7%A7%B0%E3%81%97%E3%81%9F.html
出版事業部 営業サービスユニットの職員をかたり、添付ファイルを添えて維持会員への参加を促す内容になっているとのことです。
http://www.webstore.jsa.or.jp/webstore/Com/html/jp/warning201601.pdf
送信元に関する情報
同協会の注意喚起に次の記載があり、複数の送信手段が用いられている可能性があります。「実在の会社」がどこかは不明です。
この電子メールは、フリーメールまたは実在の会社から送信され、
http://www.webstore.jsa.or.jp/webstore/Com/html/jp/warning201601.pdf
また、FROM記載のメールアドレスを協会のドメイン(jsa.or.jp)に詐称しているのか次の記載がありますが、具体的な送信元のアドレスは同協会からは示されていません。
発信元を日本規格協会のメールアドレスに詐称して送信され、
http://www.jsa.or.jp/info_detail/%E3%80%90%E6%B3%A8%E6%84%8F%E3%80%91%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%A6%8F%E6%A0%BC%E5%8D%94%E4%BC%9A%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%82%A2%E3%83%89%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%82%92%E8%A9%90%E7%A7%B0%E3%81%97%E3%81%9F.html
添付されているマルウェア
濱田さんのつぶやきから。
yahoo!メールから? (申込書)一般財団法人日本規格協会 維持会員規程 維持会員制度ijikaiin_application.doc.exe chrome.exe 53555938742c97ff01f9a7f8d6f15587 https://t.co/1racwmncZY
— 茺田譲治 (@JojiHamada) 2016, 1月 8
添付ファイル名
Virustotalよりファイル名には次の名称が用いられていた可能性があります。これは先ほどの協会から発信された注意喚起とも合致する内容です。
同協会の「会員制度のご案内」には「維持会員加入申込書」のリンクが張ってあり、このリンク先にはPDFファイル「ijikaiin_application.pdf」とあり、先のファイル名の一部と合致します。ファイル名や文面のほか、もしデコイを使用しているのであれば、これらはこのページに記載されている情報を参照している可能性があります。
更新履歴
- 2016年1月9日 AM 新規作成