国際協力銀行が2012年3月9日付で発表したウィルス感染事案について、国際協力銀行の発表、及び報道情報を元に概要をまとめました。
概要
国際協力銀行が3月9日付で、職員の端末でウィルス(トロイの木馬型)感染の事実と顧客とのメールが外部に流出している可能性を発表しました。*1
以下は国際協力銀行が3月9日付で発表した情報の引用です。既に感染端末のメールを元に詐称されたメールが出回っていることが確認されており、被害と原因について調査中とのことです。
また週明けに再度標的型メール攻撃が観測され、3/13*2、3/16*3にその旨発表を行っています。
株式会社日本政策金融公庫(略称:日本公庫)国際協力銀行では、国際協力銀行職員のパソコンが、トロイの木馬型ウィルスに感染していたことが、平成24年3月2日(金)に判明しました。
http://www.jbic.go.jp/ja/about/news/2011/0309-01/index.html
以後、調査を進めた結果、当該感染により、当該パソコンに所在していた情報の一部(国際協力銀行のお客様と国際協力銀行職員との間のメール)が外部流出している可能性が高いことが確認されました。現在、既に確認されたものも含め外部に流出した情報について特定を進めております。関係する国際協力銀行のお客様に対しては、既にご連絡とお詫びを申し上げさせて頂いております。
- 被害状況(既に乗っ取られていた端末)
- 標的型メール攻撃情報(1)(3/9発表)
- 標的型メール攻撃情報(2)(3/13発表)
- 標的型メール攻撃情報(3)(3/16発表)
- 標的型メール攻撃後の国際協力銀行の対応
- 被害と原因の究明
- ウィルス感染の防止に努める
- セキュリティにも十分注意している
- 継続して対策を強化
時系列まとめ
更新履歴
※更新履歴は魚拓を参照。
03/13 PM 新規作成
03/14 AM 一部被害状況を更新
03/16 PM 追加情報発表に伴う更新
*1:株式会社日本政策金融公庫国際協力銀行におけるパソコンのウィルス感染及び詐称メールについて,国際協力銀行,2012/03/12アクセス:魚拓
*2:株式会社日本政策金融公庫国際協力銀行におけるパソコンのウィルス感染及び詐称メールについて(2),国際協力銀行,2012/03/14アクセス:魚拓
*3:株式会社日本政策金融公庫国際協力銀行におけるパソコンのウィルス感染及び詐称メールについて(3),国際協力銀行,2012/03/16アクセス:魚拓
*4:国際協力銀行のPCがウイルス感染 - 流出情報が標的型攻撃に悪用される,SecurityNEXT,2012/03/13アクセス:魚拓
*5:国際協力銀、顧客情報流出の恐れ,日経新聞,2012/03/14アクセス:魚拓