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正規番号でファックス誤送信が起きたNTT西の電話サービス故障についてまとめてみた

2020年6月30日、NTT西日本は電話サービスの故障が発生(同日中に復旧)したと発表しました。このサービス故障の影響を受け、石川県や兵庫県の一部の回線で電話不通やファックス誤送信のトラブルが発生しました。ここでは関連する情報をまとめます。

正しい番号でファックス誤送信

  • サービス故障の影響を受けた顧客の新規の着信不可、誤着信が発生。実際に電話やファックスが着信しない、誤った相手につながるなどの事象発生が報じられている。*1 *2
  • 中日新聞北陸本社にも営業局に約5件、編集局に約10件(食品の発注書)がファックスで誤って届いた。ファックスの送信元は石川県の他、愛知県、福井県等。*3
  • 石川県内の自治体でも影響を受けた旨の申告。石川県庁、金沢市役所、津幡、内灘町役場、県立中央病院で無音電話や回線不通の事象が発生した。*4
  • NTT西に対し、6月30日までに石川県内企業等から108件の申告。ファックス誤送信・誤受信は49件で10件をNTT西が回収。
  • NTT西は複数の顧客から申告を受け13時15分に事態を把握。故障発生同日に所管の総務省へ報告を行っている。同社広報担当は誤受信したファックスは申告を受け次第回収に出向くと取材に回答。
  • 影響を受けた地域と時間は以下の通り。
影響対象エリア 影響回線数(最大) 障害発生時間
石川県 金沢市、かほく市、河北郡一部エリア 約7,900回線 6月29日 13時15分~14時47分頃
兵庫県 丹波市一部エリア 約1,800回線 6月29日 13時47分頃~16時32分頃

工事で誤ってデータ設定

  • NTT西は当時IP 網と固定電話網を接続する局内装置の移行作業を行っていた。この時に投入されたデータ設定に誤りがあった。
  • 発端とされた工事作業は関西地方から遠隔にて行われていたと報じられているが、設定誤りが生じた経緯は調査中とみられ7月1日時点で明らかにされていない。

更新履歴

  • 2020年7月2日 AM 新規作成