ゲームアプリのキャンペーンを装ったフィッシングと保証金詐欺メールについてまとめてみた

2019年6月27日、埼玉県警はフィッシングを使った詐欺事案で男4人を逮捕したと発表しました。ここでは関連する情報をまとめます。

事案の概要

埼玉県警発表の事案名は以下。

「ネットビジネスで大金を稼ぐ主婦」等を騙る架空請求詐欺事件
～フィッシングサイトにより入手したメールアドレスでスパムメールを大量送信～

捜査担当は埼玉県警大宮警察署、生活安全部サイバー犯罪対策課
今回の事案（事案A）で逮捕されたのは男4人。
- ウェブ制作会社代表東京都新宿区の男 36歳、男3人（20代～30代）
- 男たちの認否については明らかにされていない。
別の事案（事案B）の共謀容疑として住居不定職業不詳の男 36歳を公開手配。
- ウェブ制作会社の男とともに事案の主導役とみられている。
他事案等も含め合計5600万円相当をだまし取っていた疑いとして捜査中。

事案A	2017年11月～2018年11月にかけ京都府女性に対し他人のメールアドレスからメールを送り、電子マネーの利用権（206万円相当）をだまし取った疑い
事案B	事案Aと同様の手口で千葉市女性から電子マネーの利用権(25万円相当)をだまし取った疑い

タイムライン

日時	出来事
2016年12月頃	男らがフィッシングサイトを開設。
2017年12月～2018年11月	他人のメールアドレスを通じて電子マネー詐欺を行っていた疑い。
2019年6月上旬	埼玉県警が事案Bの詐欺容疑で男4人を逮捕。
2019年6月27日	埼玉県警が事案Aの詐欺容疑で4人を逮捕したと発表。事案B関与したとして男1人を公開手配。
2019年6月28日	埼玉県警が公開手配した男を逮捕したと発表。*1

詐欺の手口

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フィッシングでキャリアのメールアドレス、パスワードを入手。
キャリアメールから詐欺メールを送信。
返信してきた相手に電子マネーを購入させだまし取る。

フィッシングでアカウントを盗まれた人と、詐欺メールで電子マネーをだまし取られた人は別とみられる。

男たちが送っていた詐欺メール

逮捕前聴取で最高で1日に40万件のメール、2年間で延べ1億件程度は送っていたと供述。*2
迷惑メールフィルタを回避するためにキャリアメールが用いられていたとみられる。
節税のため2900万円を受け取ってほしい、保証金が必要とだます文面が用いられていた。

この内容で検索したところ次のようなメールが来たとの報告が複数確認できた。
anond.hatelabo.jp
www.kakukujira.com
hasuraa.blog86.fc2.com

blog.goo.ne.jp

PCからの迷惑メールが多かったので、ケータイには、キャリアメール
（ドコモとかａｕとか）しか受信できないように設定してあるんだけれど、
ソフトバンクのスマホ（i.softbank）が、怪しいんだよね。
設定し直すか・・・
ブログネタがなかったので、記事にしちゃったよ。
こんなメールが届いた人、気を付けてね～。(￣ー￣)

※　追記
　　夕方、同じ内容のメールが別アドレスから来た。
　　また、～@i.softbank.jpからだよ。
　　登録アドレス以外は拒否するか。

（赤色部はpiyokangoがつけたものです。）

ゲームアプリのキャンペーンを装ったフィッシング

大手携帯電話会社のロゴを使用し、実在するゲームアプリのキャンペーンを装ったフィッシングサイトとの報道。*3
この事案との関連は不明だが、グラブルやモンスト等を用いてMySoftbank等キャリアアカウントを狙うフィッシングの注意喚起が行われていた。

www.antiphishing.jp
www.softbank.jp

ゲームアプリ以外にも、PayPayを使った同手口のサイトが設置されていた。

久々の新作を記念して、この人たちのこれまで作品を振り返ってみることにしましょう。

先ずは2017年の作品から「グランブルーファンタジーの偽キャンペーン」初期版です。この年はこれ一本で押し切りました。https://t.co/guz0L96z1y
— Naomi Suzuki (@NaomiSuzuki_) 2019年6月3日