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JR旅客販売総合システムのシステム障害についてまとめてみた

2019年2月15日午前中、JR新幹線の自動発券機が全国各地で利用できないシステム障害が発生しました。ここでは関連する情報をまとめます。

障害発生時の状況

  • 2019年2月15日午前5時半頃に不具合が発生していることをJR東海が確認。
  • 利用客が購入時操作する2種類の券売機端末(一部のMV50、MV60とのSNS投稿あり)で発生。
  • 特定の条件で購入をした際に自動券売機が利用できないトラブル。
  • 利用客が「自由席特急券を往復で購入しようとした場合」にのみ発生するもの。
  • 乗車券は含まずに自由席特急券の購入を進め、復路の特急券を買おうと選択すると画面操作ができなくなる。
  • 一度問題が発生すると再起動するまで券売機が利用ができない。





影響を受けなかったケース

以下の場合は今回の障害の影響を受けなかった。

  • みどりの窓口などで駅員が操作する端末。
  • スマートフォンなど予約済みの交通系ICカードで乗車するサービス。(スマートEX)

券売機不具合が報じられた鉄道会社とその対応

  • JR東海(新横浜駅など16の駅、94台の券売機で発生)
  • JR東日本
  • JR西日本(新大阪駅などで発生)
  • JR九州*1
  • 障害発生後はトラブルが起きた券売機の一時停止を案内し駅員窓口へ誘導。
  • 新幹線の運行自体への影響はなかった。
  • 問題が発生する条件での販売をシステム側で一時的に停止し、端末再起動で券売機の運用を再開。
  • 正午頃までには多数の駅でのトラブルは順次解消された模様。
  • JR北海道、JR四国ではトラブルの影響は報告に上がっていないと報じられている。*2
  • 不具合を改修し2019年2月19日4時に復旧したと鉄道情報システムが発表。

トラブルが起きたシステム

障害発生の原因

  • MARSのプログラム不具合(指定席自動券売機の処理の一部)が原因。*3
  • 2019年3月のダイヤ改正1か月前発売に対応したプログラム切り替えに伴うメンテナンスを2月15日に実施していた。

更新履歴

  • 2019年2月19日 AM 新規作成
  • 2019年2月19日 PM 鉄道情報システムの公式発表を追加