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Kasperskyが発見したAdobe Reader/Acrobatの脆弱性 CVE-2014-0546に関係する情報についてまとめてみた

Adobeが公開したアドバイザリAPSB14-19に記載されている Adobe Reader/Acrobat脆弱性 CVE-2014-0546に関係する情報についてここではまとめます。

概要

Adobe Reader/Acrobat脆弱性Kasperskyが発見し、Adobeへ報告したもので、2社の発表によれば限定的な攻撃での悪用が確認されている模様。脆弱性サンドボックス保護を迂回する脆弱性であり、2014年8月13日(日本時間)にこの脆弱性を修正したバージョンが公開されています。

発表情報

Kaspersky

影響を受ける製品

  • Adobe Reader/Acrobatが影響を受ける。
  • バージョン10、11ともに影響を受ける。
  • Windows版のみが影響を受け、OSX版は影響を受けない。
製品名 プラットフォーム 影響を受けるバージョン 修正バージョン
Adobe Reader XI Windows 11.0.07以前のバージョン11 11.0.8(2014/08/13Update)
Adobe Reader X Windows 10.1.10以前のバージョン10 11.0.8へ更新、出来なければ10.1.11(2014/08/13Update)
Adobe Acrobat XI Windows 11.0.07以前のバージョン11 11.0.8(2014/08/13Update)
Adobe Acrobat X Windows 10.1.10以前のバージョン10 11.0.8へ更新、出来なければ10.1.11(2014/08/13Update)

脆弱性識別番号

対策

CVE-2014-0546のPoC

  • 誰か見つけてください。

CVE-2014-0546悪用に関する情報

  • 修正以前に限定的な悪用が確認されていた。
  • 時期、対象、地域等、詳細情報は現在のところ公開されていない。
  • Kasperskyはこの脆弱性を悪用する攻撃を「very rare」として評価。
  • サンドボックス保護回避を悪用する攻撃は初めて?2つ目。(pdf current threats)

タイムライン

日時 出来事
8月13日 AdobeがAPSB14-19としてAdobe Reader/Acrobat脆弱性情報と修正版を公開

謝辞

  • このまとめは次の方からの情報を元に更新・修正を行っています。ありがとうございます。
    • @yarai1978さん

更新履歴

  • 2014/08/13 AM 新規作成
  • 2014/08/13 PM 悪用関連情報の箇所を更新