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2014年4月にソニーポイントサービスへ行われた不正ログインをまとめてみた。

ソニーマーケティングの会員サイト「ソニーポイントサービス」が不正ログインを受けたと発表しました。ここではその関連情報をまとめます。

概要

ソニーマーケティングの会員向けサイト「ソニーポイントサービス」がなりすましによる不正アクセスを受け、273件のアカウントが不正にログインがされた可能性があります。ソニーマーケティングは2011年6月にも不正ログインが発生していますが、関連性については明らかにされていません。また前回よりも被害規模は大きくなっています。

(1) 被害状況

  • 被害を受けたWebサイト ソニーポイントサービス(My Sony Club)
    • 不正ログイン被害件数:273件
    • ログイン試行回数 未発表
    • ログイン試行日数 約10日間
    • ログイン成功率 不明(試行回数未発表のため)
    • 会員数 約800万人*1
情報漏えいの被害
  • ソニーポイントサービスからメールアドレス、パスワードの漏えいの証跡は確認されていない。
  • 不正ログインされた後に、当該ポイントサービス上から漏れた可能性については特に言及されていない。
    • 当該サービスから氏名、住所、メールアドレス、MySonyIDなどを閲覧することは可能。
金銭的な被害
  • ソニーポイントが不正に交換された。
    • 被害を受けたポイント:753000ポイント(約75万3千円相当)
    • 被害を受けたポイントは後日返金される予定。
    • プレイステーションストアチケット、mora music cardIDに好感された。

(2) 発端

  • 身に覚えのない「ポイント交換」通知するメールが届いたとユーザーから申告があったため。

(3) 原因

  • 三者による不正なアクセス試行

(4) 対応・対策

対応
  • 不正ログインに関する発表
  • 不正アクセス試行を遮断
  • 不正交換された可能性のあるメールアドレスのログインを遮断
  • 不正交換されたユーザーへパスワード変更依頼の連絡
  • ソニーポイント交換の一部停止


対策

インシデントタイムライン

  • 2014/04/19〜04/29
    • ソニーポイントサービスに対して不正ログインが行われる
  • 2014/04/25
    • ユーザーから不正なポイント交換について申告
  • 2014/05/02

ログイン仕様

ログインID(MySonyID)
  • 英数字12文字@英数字4文字で構成
  • MySonyIDはシステム側にて生成される
  • MySonyID確認機能では氏名、メールアドレスが必要
  • 顧客登録情報の変更画面にてIDを確認することが可能
  • MySonyIDには登録したメールアドレスが使用可能
パスワード
  • 半角英数字
  • 6文字〜10文字
  • 英数字の組み合わせ必須
不正アクセス対策
  • 連続ログイン失敗時のログイン制限
    • 約5回程度失敗した場合に行われる。
    • ログイン制限時間は30分
    • IPアドレスで行われていると思われる
    • 8文字〜16文字
  • パスワードに「password」を設定することは不可

更新履歴

  • 2014/05/03 PM 新規作成