piyolog

piyokangoの備忘録です。セキュリティの出来事を中心にまとめています。このサイトはGoogle Analyticsを利用しています。

Developers Summit 2011 に行ってきたのを3行にまとめてみた。

Developers Summit 2011(通称デブサミ)に参加してきました。開発者向けにその年のトレンドに沿って、二日間にわたり業界著名な方による様々なセッションが組まれます。今年は残念ながらセキュリティセッションはなかったのですが、これでもSE(サボリエンジニア)の端くれと自負している面もあるので、今回金曜日に参加してきました。
会場内では物販コーナーもあり、翔泳社オライリーの書籍が1割引きで購入できます。私もここぞとばかりに以前より欲しかった「アナライジンマルウェア」を購入しました。
さて今回のレポートですが、参加者の方も意識の高い方ばかりなので、恐らくTwitterはてな上でも多くの方がまとめられているのではないかと期待して、私は少しだけさぼり3行でまとめてみようかと思います。
 

【18-A-1】ハッカー中心の企業文化を日本に根付かせる

よしおかひろたか 氏(@hyoshiok)
ハッカーとはただ命令を待つだけではなく、何かを行動する人のこと。
Googleの20%ルールのような業務とは直接関係のないプロジェクトの実施がハッカー文化の醸成へのアプローチの1つ。
・勉強会や飲み会などを通じて行われる、従来は徒弟制度でしかなり得なかったような暗黙知の継承が重要。

 

【18-C-2】オラクル統合後の Java の今後について

寺田佳央 氏(@yoshioterada)
OracleJavaを決して見捨てません!基本はSunと同様。投資も継続するよ!
Oracleが買収したせいでASFが脱退したように見えるけど、実は前からあった問題でタイミングが重なっただけだよ!
・JavaSE7は変更が沢山で今年の7月末リリースだよ!JavaEE6も本格的に動き始めるので、詳しく知らない人はこちらを参照してね!JavaEE7はクラウドをテーマに仕様検討中!
登壇者の寺田さんのスピーチが聞いていて泣けてくるぐらい張りつめた感じのセッションになってしまったので、少し元気よく表現してみました。尚既に資料が公開されていますね。

  

【18-A-3】スマートフォン向けソーシャルアプリケーション開発の現在

伊藤直也 氏(@naoya_ito)
・女性向けの雑誌に特集が組まれるぐらい今スマートフォンの時代が来ている。
・今収益モデルはダウンロードからアプリ内課金に移行している。売上の既に半分ぐらいはアプリ内課金が占める。
・今後、長期的に稼ぐ場合はHTML5(Webベース)、短期的にはネイティブアプリになると予想している。
 

【18-A-4】ウェブアプリケーション関連技術5年間の変遷とこれからのはなし

藤本真樹 氏
・5年前にもデブサミで発表しており、その時のスライドを見ながら、当時を懐かしみつつ、技術の変遷について語らう。
GREEはこの5年でユーザー数100倍、PV100倍、サーバー台数100倍、エンジニア数10倍、Vhost10倍。スケーラビリティは重要だよ!
・また5年後にお会いしましょう!
 

【18-D-5】SmartPhone − アプリ開発とその未来

張 惺 (a.k.a. Tehu) 氏(@tehutehuapple

・弱冠15歳ながらジョブスびっくりなプレゼン術。灘中学校高等学校 経理部長。
・健康計算機というアプリを開発し一躍有名。「2ちゃんでも叩かれ続けて一周年」
・ClosedはOpenには勝てない。なので、現在は引き分けながらも将来的にはAndroidiPhoneだと予想中。
このスライド資料の完成度は素晴らしいと思います。見習いたいですね。

 

【18-B-6】ChromeChrome OSChrome Web Store

北村英志 氏 / 及川卓也 氏(@takoratta)
・Cr-48を使った実演!Chrome OSはコールドスタートから10秒でWebアクセスを可能とする速さを誇る。
Chrome WebStoreが利用されることで、WebサイトからWebアプリケーションへユーザーの見方が変わってくる。
・近いうちにCr-48などのパイロットプログラムを日本でも出来るだけ早いうちに始めたい。なのでアプリの準備みんなもがんばって!
 

全体を通じての感想

これで終わりだと「手抜き」だろ?と言われてしまうので、一応感想も書いておきます。周りはパッション高い人ばかりなので、行くだけで「このまま会社の中で腐っているとやばいんじゃない?」と感じさせられます。つまり、腐りかけな人はぜひ行ってみるべきイベントといえます。
ただ、インフラ面があと一歩というところでしょうか。あえて目黒雅叙園にこだわる理由はわからないのですが、会場が参加人数に比べて狭いように思いました。セッションの切り替え時には人気セッションなどは廊下が大混雑で歩けないような状態にも。セッション中の部屋はこれまた椅子がギチギチに組まれていて、常に肩がぶつかる状態です。またTwitter等を通じて積極的な情報公開を歌っている割には無線LANのAPや電源等の提供が待合室だけというのも少し残念な感じですね。ただ無料なセミナーなので、改善をするのは中々難しいとは思うのですが。
いずれにしても非常に有意義な時間を過ごすことが出来ました。また来年も行きたいと思います。今度はスーツではなく、カジュアルな格好で。。