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SNSの解析と待ち伏せで自宅を特定した強制わいせつ事案についてまとめてみた

2019年9月17日、被害者の自宅に侵入、待ち伏せし、体を触るなどしてけがを負わせたとして強制わいせつ致傷と邸宅侵入の容疑で男が警視庁に逮捕され、10月8日に東京地検が起訴しました。その後、男は被害者がSNSへ投稿していた画像を通じて自宅を特定していたと報じられました。ここでは男が犯行に及ぶ際に行ったとされる手口について関連する情報をまとめます。

男はSNSから何を特定したか

男はSNSを通じ次の情報を得ていたと報じられている。*1

特定された被害者の情報 特定に用いられた情報 男が解析した箇所
①最寄り駅 SNSへ投稿された顔写真 顔写真の瞳に写った景色
②マンションのフロア SNSへ投稿された動画 カーテンの位置、窓から光の差し込み
③マンションの部屋番号 ライブ配信 配信中に同フロアの全部屋のインターホンを押して反応を見る*2
  • 男は把握した最寄り駅で待ち伏せし、被害者の後をつけて自宅を特定した。
  • 最寄り駅はGoogle ストリートビューを使って瞳に写った景色と特徴が似た駅を割り出した。
  • 男が解析したSNSが何かは報じられていないが、被害者はTwitterとYoutubeで発信活動を行っていた。

事案関連の情報

  • 逮捕、起訴されたのは埼玉県さいたま市 20代の男。
  • 被害を受けたのはアイドル活動を行う女性。
  • 男が犯行に及んだのは被害者自宅マンションのエントランス。オートロックの内側で待ち伏せをしていた。
  • 2019年9月1日23時頃、男は後ろから被害者にタオルを押し当て引き倒し、体を触るなどして顔にけがを負わせた容疑で起訴されている。
  • 犯行時被害者が悲鳴を上げたため男は逃走したが、防犯カメラ画像等から割り出され17日に逮捕された。
  • 警視庁の取り調べに対し、男は容疑を認める供述している。
  • 男は被害者の熱狂的なファンでイベントも積極的に参加していた。
  • 真偽不明だが、Twitterでは本人ではないかと疑われるアカウントが存在しており、被害者へ「体調が1日でも早く良くなりますように」、休養に入ったことを伝える運営のSNSの投稿に対し「また笑顔で会いたい」等とメッセージが送られていた。

実刑判決

  • 東京地方裁判所は起訴された男に対し懲役2年6か月の有罪判決。*3
  • 裁判長は「多額の資金を投じ応援をしていたが、被害者からの冷たい対応を受け所持金もなくなる中、自暴自棄になっていた。身勝手な犯行であり酌むべき事情はない」と言い渡した。

更新履歴

  • 2019年10月9日 AM 新規作成
  • 2020年2月19日 PM 続報反映
  • 2020年2月26日 PM 続報反映